MARUYAMA PRINTING CO.,LTD.

【技術情報2017年2月号】

印刷用紙について

印刷には紙とインキが不可欠ですが、今回は印刷に使われる紙について説明いたします。
上質紙やアート紙、コート紙といった名前は皆さんも聞かれたことがあると思いますが、どんな紙なのでしょうか。

まず、上質紙というのは難しくいうと「化学パルプ100%で抄造された用紙」ということになります。書籍に使用されるクリーム色をした「書籍用紙」もこの仲間です。
この上質紙に白土(含水珪酸アルミニウムを主成分とする粘土鉱物)や炭酸カルシウムを主材料とした塗工剤をコートしたものがアート紙やコート紙と呼ばれるものになります。
アート紙で片面20g/㎡、コート紙で片面10g/㎡の塗工剤がコートされています。
また、表面がツヤ消しになった「マットコート紙」もあります。
ちなみにコピー用紙は一見上質紙に見えますが、厳密にいうと上質紙と全く同じものではなく、コピー機の熱(190℃ぐらい)が加わって水分が蒸発してもカールや波打ちが出ないように含有湿度が元々低く設定されています。

では紙の厚みはどのように表現されるのでしょうか。
皆さんは90kgや110kgと重さで表示されているのを見たことがありますでしょうか?
実は紙は重さで厚みを表現しているのです。
紙は薄く、製造上のバラツキも大きいので一般的には1枚単位での測定は不可能です。

そこで紙は薄紙ではサイズごとの1,000枚単位、ボール紙等の厚紙では100枚単位(この単位を“連”といいます)の重さで厚みの測定に換えているのです。
例えばコート紙の四六判で110kgというと788mm×1,091mmのサイズの紙が1,000枚(1連)で110kgということです。
印刷用紙には様々なサイズがあり、面積が変わると当然1連あたりの重さも変わってきます。先程の四六判110kgは菊判で換算すると76.5kgになります。

皆さんのよく目にされるものでは新聞に入っている折込チラシ(ツルツルした紙)でコートの50kg程度、写真の入ったポスターでアート紙の110kg~135kg程度のものがよく使われます。

ポスターは室内貼りと外貼りでは用紙が異なり、外貼り(特に選挙の候補者ポスター)では耐水性のある特殊紙が使用されることがあります。
ひとくちに“紙”と言っても用途や風合いによって様々な種類、厚みがありますので、印刷物作成の際にお困りのことがあれば御社を担当させて頂いております弊社営業へお問い合わせ下さい。

語句説明:化学パルプ
砕木を水酸化ナトリウムや硫酸塩・亜硫酸塩などで化学的に処理して得られるパルプ。
不純物が除去されるのでセルロース純度の高いものが得られ、強度も強くなるが、木材からのパルプ収率は50%程度と低くなる。



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